「こんにちは、”とるたべる”です。」

こんにちは、スギヤマです。

「とるたべる」という農園を運営させてもらっています。愛知県の南知多町でいわゆる「無農薬、露地野菜、多品目栽培」という形での野菜づくりを行っています。

もともとは「畑の魅力をみんなに伝えたい」という気持ちで「農業体験」をメインに企画する「イベント屋さん」みたいなことをしていました。それで「とるたべる」という不思議な農園名がついているんですね。

「農業のすばらしさを伝えたい!」

「でも農業で食べていくのは大変だ!」

「農業をコンテンツ化して、みんなに楽しんでもらおう!」

「農業体験だ!」

と、まあ農業と啓発系の王道みたいなコースを進みまして、次に、

「これでは食べていけない!」

「まずは農業で食べれるようになって、基盤をつくろう!」

「あ、、農業で食べていくって大変だ。やばい。」
←いまここ

ですね。

あらためて振り返っても、右往左往感がすごいです。自分自身、大学時代に北海道の大規模農業に触れて、ひたすら「農業のスケール感」みたいなものに心がときめいたわけですね。農業に感動すると、次はおきまりの、「これをもっとみんなに伝えたい!」になっていきます。あとは、「スーパーの野菜の価格は安すぎる!」というやつですね。

これは今でも自分にとって、大切な原体験で、あのときの感動っていまでも忘れません。ぼくらみたいな、恵まれ世代からすると、「土から野菜がつくられてる」というアナログ感満載な、当たり前な事実にいちいち感動してしまうわけです。ここについは、心の底から「みんな知っといたほうが人生絶対おもしろい」と思っています。

あの感動を、なんとか、啓発的に、ではなくて、エンターテイメントとして、「おもしろいもの、たのしいもの」としてみんながふれられるきっかけをつくりたいな、と。そんな試行錯誤をここ数年ずっと続けています。

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そんな中で、いざ始めてみた農業。やっぱり苦労の連続。ですが、当初の「感動を伝えたい」の部分はいまでもブレず、自分の中心にずっといてくれています。これからもずっと追い求め続けます。一時的にオープンなイベントとしての「収穫体験」は募集できずにいますが、コツコツ、少しずつと発信をしていけたらいいなと思っています。少しだけではありますが、近所のゲストハウスさんと「畑モーニング」なるものを取り組ませてもらっているので、こういうのをどんどん積極的にやっていきたいです。

今の目標は「感動できる畑づくり。」来てみてもらって、わくわくできる畑ですね。雑草の管理や、育苗、害虫予防などがきれいに整っている畑。そんなものを目指しています。つくる野菜も、品質や鮮度など、最低限必要なものは全力で伸ばしていくつもりです。ここでの野菜の「質」というやつが、ぼくらの活動の軸や説得力につながる部分だと思っています。

これからは冬に向けて、スティックセニョール(茎ブロッコリー)や、葉ニンニク、カラフルニンジン、コールラビ、一本ねぎ、パセリなんかを作付けしていく予定です。また機会ありましたらまた食べてやってくださいね。

「農業をはじめたい」という声をよく聞くようになりました。自分もそういうところからやってきた人間です。なかなか巷に出回っている情報が、グッと来るものが無いので、自分が身を持っていろんな情報をお出しできればな、と思っています。経営のことや、日々感じる農業という仕事のすごさ、植物栽培のおもしろさ、体験のレポート。いろんなことを残していけたらと思っています。

なかなか手さぐりの日々がつづきますが、なんとか形にできればと思っております。今後とも温かい目で見守っていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

【ネットショップができました!】

夏の葉もの野菜を中心に出品しています。またお時間あるときにのぞいてみてやってください。

以上、スギヤマでした!